夜の短い時間で家の状態を整えておくと、翌朝の行動がスムーズになります。
朝の準備に時間がかかる原因は、多くの場合「物の位置が整っていないこと」にあります。
そこで、限られた時間の中で効果が出やすい箇所だけに絞り、5分以内でできる片づけルーティンをまとめました。
特別なアイテムを用意する必要がなく、どの家庭でも取り入れやすい内容です。
玄関の置きっぱなしをゼロにする(所要時間:1分)

玄関は外出前に必ず通るため、ここが整っているだけで翌朝の動作が減ります。夜のうちに「何も置いていない状態」に戻すことで、翌日の動線がスムーズになります。
具体的な手順
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帰宅時に置いた靴を必ず靴箱へ戻す
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レジ袋や郵便物は玄関に留めず、その日のうちに仕分ける
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傘は決まった本数だけ玄関に置き、それ以外は収納スペースへ戻す
靴や紙類が1つでも残っていると、翌朝に探す時間や移動の動作が増えます。玄関は「何も置かない状態をキープする」という明確な基準があると作業が早く終わります。
加えて、出入り口付近は家の中でも物が集まりやすい場所です。夜に片づけることで散らかりの連鎖を防ぎ、翌朝の移動がスムーズになります。
リビングは水平面3か所を整える(所要時間:2分)

リビング全体を片づけると時間がかかりますが、散らかりの原因は多くの場合 「テーブル」「ソファ」「テレビ台」 の3か所です。
物が目に入りやすい水平面を整えると、部屋全体が片付いて見え、翌朝の作業効率が上がります。
手順
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テーブルの上の仕分け
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元の場所に戻す
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捨てる
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すぐ使用する物だけ残す
の3分類を基準にすると短時間で判断ができます。
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ソファの上の一時置き物をどかす
カバン・書類・衣類などは所定の位置に戻します。ソファが空いていると翌朝すぐに腰掛けたり、物を置かずに済むため効率的です。 -
テレビ台は“よく触る範囲”だけ整える
リモコン、メモ類、小物が溜まりやすいため、毎晩のタイミングで整理すると散らかりが蓄積しません。
水平面は視界に入りやすく、少しの片づけでも翌朝の快適さが変わります。
キッチンは「シンクを空にする」だけで十分(所要時間:1分)

キッチンを完全に整えるのは時間がかかります。しかし翌朝の効率に直結するのは「シンクが空であるかどうか」です。
手順
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食器はその日のうちに洗う、または食洗機へ入れる
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シンク内の汚れを軽く水で流し、水滴をさっと拭き取る
シンクが空の状態だと翌朝の調理や洗い物がしやすくなり、家事の最初の動作がスムーズになります。
時間がある日は次の「1つだけ」を選んで整えます。
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コンロ周りを拭く
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テーブルを拭く
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カウンターに出しっぱなしの物を1種類だけ片づける(例:調味料・道具など)
複数作業をすると負担が増えるため、あくまで「1項目に限定」することがポイントです。
洗面所は出した物を戻すだけにする(所要時間:30秒)

洗面所は小物が多く散らかりやすい場所です。夜は徹底的に掃除をするのではなく、使った物を元の場所へ戻すことだけに時間を使います。
手順
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歯ブラシ・歯磨き粉・スキンケア用品を決まったスペースへ戻す
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洗面台の水滴をタオルで軽くふき取り、翌朝の準備スペースを確保する
物を出しっぱなしにしないだけで作業効率が上がり、朝の準備がスムーズになります。
翌日の持ち物を1つだけ準備する(所要時間:30秒)

持ち物確認を完璧にしようとすると夜に時間がかかるため、「翌朝に必要な物を1つだけ準備する」と決めておくと負担がありません。
手順例
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バッグの中の不要な紙類を捨てる
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翌日に必要な書類、鍵、ハンカチなどを1つだけ取り出して玄関へ置く
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忘れやすい物は定位置に置くようにする
準備する項目を1つに絞ることで続けやすく、翌朝の忘れ物防止にもつながります。
床にある物を1〜2個拾う(所要時間:30秒)

床に物があると翌朝の掃除がしづらくなります。しかし、全て片づけようとすると時間がかかるため、1〜2個だけ拾うルールでも大丈夫です。
手順
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脱いだ衣類を洗濯カゴに入れる
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床に置かれたバッグや雑誌を棚に戻す
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子どものおもちゃが出ていれば1つだけでも片づける
床が少しでも見えていると、翌朝の掃除機がかけやすくなり、家事の作業量が軽減されます。
寝る前5分ルーティンまとめ

| 場所 | 所要時間 | 内容 |
|---|---|---|
| 玄関 | 1分 | 靴・紙類を片づける |
| リビング | 2分 | テーブル・ソファ・テレビ台を整える |
| キッチン | 1分 | シンクを空にする |
| 洗面所 | 30秒 | 小物を戻す |
| 持ち物 | 30秒 | 翌日に必要な物を1つ準備する |
| 床 | 30秒 | 1〜2個拾う(必要な場合) |
合計で5分以内でも実行できます。
継続しやすい理由

このルーティンは、以下の特徴があるため続けやすい仕組みです。
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広い範囲ではなく“翌朝の動線に関係する場所”だけを整えている
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物を増やしたり移動させたりしない「戻す作業」が中心である
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毎日同じ作業を繰り返すため迷いが生まれない
片づけに苦手意識がある人でも取り入れやすい方法です。
まとめ

夜の5分で翌日の支度に影響する部分だけを整えておくと、朝の動作が少なくなり、家事の効率が上がります。
特別なアイデアや難しい整理術を必要とせず、どの家庭でもすぐに始められる具体的な内容です。短時間で整った状態を維持したい人にとって、取り入れやすい手順と言えます。
