季節の変わり目にやっておきたい「衣替えチェックリスト」

片付け

季節が変わるタイミングは、衣類を見直す絶好の機会です。
単に服を入れ替えるだけでなく、「管理」「見直し」「保管」を一度に行うことで、クローゼットの中が効率的に整います。
ここでは、衣替えをスムーズに進めるための具体的な手順とチェックポイントをまとめました。


全ての衣類を一度出す

まずは、今シーズン着ていた服も、しまってある服も含めて一度すべて取り出します。
この作業を省くと、重なって見えない服や、存在を忘れていた服が残りがちです。
「全部出す」ことが、現状を把握するための最初のステップになります。

取り出す際は、カテゴリー別に並べるのが効率的です。
たとえば、

  • トップス

  • ボトムス

  • アウター

  • インナー・下着類

  • 靴下・タイツ

  • 小物(マフラー、帽子など)

この分類を基準にすれば、後の仕分けがスムーズになります。


 服の状態を確認する

出した服は、1枚ずつ手に取り、以下の項目を確認します。

  • 毛玉、汚れ、シミはないか

  • 伸びや型崩れはないか

  • ボタンやファスナーが壊れていないか

  • 色褪せ、黄ばみはないか

修理や洗濯で再生できるものは残し、難しいものは処分の候補にします。
また、ニットやコートなどは、虫食い・カビにも注意しましょう。
クリーニングや防虫処理をする場合は、次の季節までに着る頻度も考慮して、必要な分だけ依頼します。


「着た」「着なかった」で仕分けする

状態を確認したら、次は使用頻度で仕分けします。
1シーズン着ていない服は、来季も出番がない可能性が高いです。

仕分けの目安は以下の3分類です。

  • よく着た服(=次の季節も活躍)

  • ほとんど着なかった服(=再検討)

  • 傷みがある服(=処分候補)

特に「ほとんど着なかった服」は、その理由を考えると判断しやすくなります。
サイズが合わない、デザインが古い、似合わなくなったなどの理由があれば、潔く手放すタイミングです。


来季に向けたメンテナンスをする

次のシーズンに着たい服は、きちんとメンテナンスしてから保管します。
汗や皮脂汚れが残ったまましまうと、変色や虫食いの原因になります。

保管前に行うこと:

  • 洗濯またはクリーニングを済ませる

  • 乾燥をしっかり行う(湿気を残さない)

  • 紙の防虫剤やシリカゲルをセットする

  • プラスチックケースは軽く通気させる

ハンガーにかける場合は、肩の形を崩さないように厚みのあるタイプを選びます。
畳む場合は、通気性のある収納袋を使うと湿気対策になります。


クローゼットの掃除をする

衣類を戻す前に、収納スペースを掃除しておきましょう。
意外とほこりや繊維くずが溜まりやすく、放置すると虫の発生源になることもあります。

掃除の手順:

  1. ハンガーパイプや棚板を拭く(中性洗剤を薄めた布でOK)

  2. 底板部分を掃除機または粘着テープで清掃

  3. 完全に乾かしてから収納開始

湿気がこもりやすいクローゼットには、除湿剤を置くと安心です。
梅雨時期や冬の結露対策にもなります。


収納は「見える」「取り出しやすい」を意識する

衣替え後の収納では、取り出しやすさを優先します。
次のシーズンに着る服を探すのに時間がかかると、結局使わなくなってしまうためです。

ポイントは次の3つです。

  1. 使用頻度別に収納
     よく使うアイテムは腰の高さ、あまり使わないものは上段または下段に配置。

  2. ラベルをつける
     収納ケースや引き出しに「トップス」「インナー」などのラベルを貼るだけで、誰でも分かりやすくなります。

  3. 詰め込みすぎない
     目安は収納スペースの8割。残り2割の余白があると、出し入れがしやすく湿気もこもりにくくなります。


不要な服は「処分」か「再利用」

衣替えのたびに出るのが、もう着ない服。
それを放置せず、その場で処分または再利用を決めておくと、クローゼットの維持が格段に楽になります。

具体的な方法:

  • 古着回収ボックスやリサイクルショップに持ち込む

  • フリマアプリで出品する

  • ウエス(掃除用布)として再利用する

  • 繊維ゴミとして自治体ルールに従って処分する

「またいつか着るかも」と迷う服は、保留ボックスを作り、3か月経っても着なければ処分するルールにすると判断しやすくなります。


次シーズンのためのチェックメモを残す

衣替えを終えたら、その時に気づいた点をメモしておくと次回がスムーズです。

例:

  • コートのボタン修理が必要

  • インナーが少ない

  • 白シャツの替えが必要

  • 夏物のTシャツが多すぎる

スマホのメモ帳やノートに残しておくと、来季の買い足しや処分の判断に役立ちます。
特に「何を買い足す必要があるか」を書いておくことで、無駄な買い物を防げます。


防虫・湿気対策を定期的に見直す

衣替えの作業を終えたあとも、年に数回は防虫剤や除湿剤の交換を行いましょう。
有効期限が切れたままだと、効果が薄れてしまいます。

  • 防虫剤は1年ごとに交換

  • 除湿剤は水が溜まったら早めに処分

  • クローゼット内を時々開放して換気

この定期的なメンテナンスを習慣化することで、次の衣替えも手間がかかりません。


まとめ

衣替えは、単なる季節行事ではなく、衣類を長持ちさせるためのメンテナンス作業です。
全ての服を出して点検・仕分け・掃除・収納という流れを守ることで、クローゼット全体の管理がしやすくなります。

ポイントを簡単に振り返ると:

  • まず全て出して現状把握

  • 状態チェックと使用頻度で仕分け

  • 必要な服はメンテナンスして保管

  • 不要な服はその場で処分

  • クローゼットの掃除と防虫・湿気対策を忘れずに

一度きちんと整えると、次の季節の入れ替えも短時間で済みます。
「衣替えチェックリスト」を活用して、効率よく清潔な収納を保ちましょう。

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