
家の第一印象を決めるのは、玄関です。
来客が最初に目にする場所であり、自分が外出・帰宅のたびに必ず通る場所でもあります。
しかし、日常的に使う場所だからこそ、物がたまりやすく、気づけば雑然としがちです。
この記事では、玄関をスッキリ見せるための「3つの習慣」を紹介します。
どれも簡単で、特別な収納家具を買わなくてもすぐに始められる方法です。
靴の「定位置」と「数の上限」を決める

玄関が散らかる一番の原因は、出しっぱなしの靴です。
家族の人数が多いほど、靴が増え、床に出ている靴の数も多くなります。
そのため、まず最初に「靴の定位置」と「出しておく数の上限」を決めることが大切です。
具体的なポイント
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1人あたり出しておく靴は2足まで
「よく履く靴」「今日履いた靴」だけを出しておき、それ以外は下駄箱に戻す習慣をつけます。
上限を決めることで、玄関の床に靴が並びすぎるのを防げます。 -
脱いだ靴は、つま先を玄関の内側へ向ける
見た目が揃うだけでなく、次に履くときにスムーズです。
小さなことですが、整って見える効果が大きいポイントです。 -
収納する靴は「ワンアクション」で取り出せるように
靴を出し入れしにくい収納は習慣化しません。
頻繁に履く靴は中段〜下段にまとめ、季節外の靴は上段など、使う頻度に合わせて位置を決めると良いです。 -
シューズボックスの中身を季節ごとに見直す
半年に一度、履かない靴をチェックして処分・譲渡を検討します。
靴の数が減ると、収納スペースに余裕ができ、出し入れもスムーズになります。
「床を見せる」ことでスッキリ感を出す

玄関をきれいに見せるコツは、「床の見える面積を広く保つこと」です。
人は視界に入る面積が広いと、空間を広く・清潔に感じる傾向があります。
そのため、玄関に物を置く場合は、床に直接置かないように工夫するのがポイントです。
具体的なポイント
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傘立ては省スペース型にする
傘立てを置くと場所を取ります。
ドア裏や壁掛け式の「マグネット傘ホルダー」を使えば、床を塞がずに収納できます。
玄関の見た目もすっきりし、掃除もしやすくなります。 -
宅配用の段ボールは一時置きしない
届いた荷物を玄関に置きっぱなしにすると、雑多な印象になります。
荷物は「玄関では開けない」「届いたらすぐ中へ運ぶ」とルールを決めておくと良いです。 -
マットを小さめにして掃除しやすくする
大きなマットはホコリがたまりやすく、湿気もこもります。
薄手で小さめのマットを使えば、洗濯も簡単で床の印象も軽くなります。 -
靴べら・ブラシなどは吊るして収納
壁面や下駄箱横にフックを取り付けると、床に物を置かずに済みます。
吊るすことで乾燥もしやすく、掃除機をかける際の障害も減ります。
掃除のしやすさも意識する
玄関をきれいに保つコツは、日々の掃除が負担にならないことです。
物が少なければ、ほうきや掃除機でサッと掃けます。
「床に置かない収納」を徹底すると、自然と掃除の回数も増え、結果的に清潔を保てます。
「置き場所を固定する」仕組みをつくる

玄関には、靴以外にも鍵・マスク・印鑑・エコバッグなど、細々した物が集まりがちです。
これらの小物が定位置を持たないと、使うたびに探す手間が増え、見た目も乱れます。
ポイントは「誰が見ても置き場所が分かる仕組み」をつくることです。
具体的なポイント
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鍵は壁掛けボックスで一括管理
鍵を引き出しにしまうと出し入れが面倒です。
ドア近くにマグネット式のキーフックを設置すれば、出かけるときも帰宅時もワンアクション。
家族で共有しやすく、紛失防止にもなります。 -
マスクや除菌スプレーは玄関収納の扉裏に
見えない場所にまとめて収納すると、玄関の印象が整います。
扉裏に小さなワイヤーバスケットをつけて、出かける前に取りやすくするのがおすすめです。 -
郵便物の一時置き場所を決める
ポストから出した郵便物をそのまま玄関に置いてしまうと、溜まりがちです。
「玄関に置かない」を徹底するために、郵便物はリビングの特定のボックスへ移動するルールを決めましょう。
「持ち込む→仕分ける→処理する」の流れを固定化することが、整理の継続につながります。 -
靴クリームやメンテナンス用品もひとまとめに
小物ケースにまとめて下駄箱の一角へ収納。
「靴磨きはここ」と決めることで、使うたびに探すストレスが減ります。
まとめ:玄関を「出入りしやすく」する意識が基本

玄関の整理整頓で意識すべきは、「見た目を整えること」よりも「出入りしやすい状態を保つこと」です。
その結果として、自然とスッキリした空間になります。
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出しっぱなしの靴を減らす(定位置と上限を決める)
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床に物を置かない(視界を広げる)
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小物の置き場所を固定する(探す手間をなくす)
この3つを意識するだけで、玄関の印象は大きく変わります。
どれも手間のかからない小さな工夫ですが、続けることで「いつ見られても整った玄関」を保てます。
日々の行動を少し変えるだけで、玄関の清潔感と使いやすさは確実にアップします。
収納グッズを増やすよりも、まずは「置く・戻す・減らす」の3ステップを意識してみてください。

